虫の知らせ
今日はいつものように、仕事で撮影を朝からやっていた。
撮影といっても立派なスタジオがあるわけでもない。
照明1つ、テーブル1つの、事務所の奥に備えつけられた
撮影場所がある。そこで地味にいつも撮影をしているのだ。
今日はとっても苦手なモノの撮影。。。
しかもそれにアイロンがけをしなくちゃいけないのがまた苦手。
シワになった生地を1枚1枚アイロンかけて、撮影して、
またアイロンかけてって、1パターン撮るのにも20分ぐらいかかるのだ。
それを時間の余裕のない時にやらないといけないというのは、けっこう苦痛である。
かといって誰かアシスタントなどいるわけもなく、
来月にはまた1人辞めていくから、忙しくなるのは目にみえていて、
撮影も急いで行っていた、けっこうピリピリしていた。
そんなとき、一匹の虫が現れた。
今から撮影しようって時、まるで邪魔しにきたかのごとく
布の上からどこうとしない。
撮影が進まず益々イライラはつのる。
ちょっと、どいてよ~!!と思いながら
そいつを1枚撮ってみた。
これが、邪魔モノだったものが被写体に変わった瞬間。
こいつ、マクロ撮影で1cmぐらい近寄っても逃げようとしなかった。
何か「虫の知らせ」かな、なーんて思ってしばらくボーっとしたりして
撮影の合間の、ちょっとした息抜きになりました。
こいつが知らせたかったことは、なんだったんだろうか。
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